テルペンとは？CBDオイルに含まれている理由と効果

CBDオイルの成分表を見るとよく記載されているテルペンですが、その効果まで知っている方はそこまで多くないでしょう。実際テルペンはCBDの主成分ではなく、フルーツや工業製品にも含まれているニッチな成分です。

とはいえ、多くの方は安全なCBDオイルを使用したいと思うはずなので、やはりテルペンについても気になるところでしょう。そこで本記事では、テルペンが一体どのようなものなのか、効果や危険性についても触れながら解説していきます。

テルペンとは？

テルペンは植物中に含まれる天然有機化合物の総称です。つまりテルペンにはいくつもの種類があり、その数は2万種類以上もあります。共通する特徴は、炭素原子数が5の倍数であるような化学式を持つことです。

例えば、下記の植物中には、次のようなテルペン類が含まれています。

もちろん1つの植物につき1種というわけではなく、複数種が含まれていることもあります。またテルペン類は、別名テルペノイドとも呼ばれます。テルペンにはいくつか有用な効果があり、ヘンプの独特な香りや柑橘類のスッキリとした香りにも強く影響しています。そのためアロマや香水などにもよく含まれており、用途が最もイメージしやすいでしょう。

CBDオイルにテルペンが含まれている理由

CBDオイルにテルペンが含まれる理由は、香りづけとCBDの効能を高めるためと言われています。そもそも大麻（ヘンプ）に含まれている成分なので、CBDオイルの成分表に載っていること自体に違和感はないでしょう。

むしろ豊かな香りとアントラージュ効果により、CBDの効果をより強く実感することができます。

アントラージュ効果とは・・・

複数の成分を同一製品として摂取することにより成分各々の効果が増幅され、より強い効果や相乗効果が期待できるというもの。

「テルペン類が含まれているCBDは効果が高く、よりリラックスできるものである」と覚えておきましょう。粗悪成分ではないため、そこまで気にする必要はありません。

テルペンが含まれることで期待できる効果

テルペンが含まれているCBDを摂取することで期待できる効果についてまとめます。相乗効果によるものも多く、テルペンそのものだけの効果ではない恐れもあるため、ご注意ください。

具体的には3つの効果があるとされています。

• リラックスして落ち着くことができる
• 高血圧予防につながる可能性がある
• 炎症の抑制効果が期待できる

中でも顕著なのが強いリラックス効果です。残り2つについてはあくまで個人差があり、効果が期待できる程度といったところでしょう。

リラックスして落ち着く

テルペンを含むCBDはリラックス効果が増します。

これはCBDの効能を相乗的に高めるだけではなく、アロマのような香りそのものがリラックス効果を促していると考えられます。

そもそも人は豊かな香りを感じることで、自律神経やホルモンバランスが調整されます。その結果より強いリラックス効果が感じられるのでしょう。実際にテルペンを含むCBD製品を使用した方は、「とにかく落ち着く」「リラックスして不眠症の改善が期待できる」と感じているようです。

リラックス目的で購入しました。とにかく落ち着きます。代用することによりタバコの本数が減りました。引用元

とてもリラックスできます！不眠症で昨日も少ししか眠れなかったのですが、吸ったら眠くなりました。今から昼寝します。引用元

高血圧予防につながる可能性

テルペンの中でも森林のような香りを持つ成分には、高血圧予防の効果があります。実際にアメリカで行われた試験では、「森林浴やそれに伴う森林の香りは、人間の高血圧の自然療法として有効である」ということを裏付ける科学的証拠が明らかとなりました。

上記は高齢者を対象とした試験であり、もちろん個人差はあるかもしれません。しかしテルペンを含むCBDを摂取することで、このように医学的なメリットを得られる可能性があるのです。

炎症の抑制効果

セスキテルペンの一種であるデヒドロクルジオンという成分は抗炎症作用を持つことが報告されています。その他のテルペン類についても同様の効果が見られており、これはジンゲロールという成分が鎮痛作用・抗炎症作用を持つためです。

医薬品に比べると効能は劣りますが、テルペンを含むCBDを使用することによって恩恵を受けられる可能性があります。CBD自体にも抗炎症作用があると言われることが多いため、相乗効果により炎症を抑制できるかもしれません。

テルペンに危険性はある？デメリットは？

テルペンの危険性については、ほぼないと言って良いでしょう。普段口にする果物や食品にも含まれている成分であり、食品医薬品局によって基本的に安全であると認められています。

テルペンのデメリットは、THCとの相乗効果により強力な陶酔作用が得られてしまうことです。日本ではTHCを含む製品自体が規制されているため問題はありません。しかし海外で使用する際などには、十分に注意が必要となります。

テルペン自体に陶酔作用はないため、THCが含まれていなければデメリットはないに等しいと言っても良いでしょう。

テルペンを含むCBDオイルはよりリラックスできる

結論として、テルペンを含むCBD製品はより強いリラックス効果が期待できます。食品などにも含まれる成分のため安全性が高く、THCのような違法性もありません。主に香りづけとして使用される成分ですが、CBDと併せて摂取することで様々な恩恵を得られるでしょう。

テルペンを含む製品は高価であるわけではないため、日常的に使用することも可能です。CBD製品の利用を考えているという方は、ぜひ一度テルペンを含むものを検討してみてはいかがでしょうか。